勝間和代著「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」を読みました。
2007年に出版されたこの本。勝間さんが一番最初に読んで欲しい本とうたっているだけあって、勉強法のあれこれが網羅されています。
読んでいるとCD-ROMやMP3などの用語が出てきますが、15年ほどでどれだけこういった機器が進化したのかと考えると本当に速いスピードだなと感じたりもしました。
勝間さんは特に会社員として必要なスキルとして、英語、IT、会計の三つを推しています。
そして、特に英語に関してはごもっともな見解が示されていますので、その中から良いと思ったものを5つまとめておこうと思います。
1.まずは英会話学校
勝間さんは、「言葉としてつかえるようになるためにはまず学校に行くのが王道。」とおっしゃります。
大事なことは、知識としての英語を使ってみることがとても大事だと私も思います。
以前採用された外資系企業の上司によると、TOEIC990点を持っている人が応募してきたので面接をしてみたら、全然英語でコミュニケーションができず、仕事にならないと思って採用しなかったと聞きました。
私は当時940点ぐらいだったかと思いますが、留学後でしたしコミュニケーションには問題がなく、代わりに採用されたというわけです。
TOEICの点数に見合ったコミュニケーション能力を付けるには、テスト勉強とは別に話す練習を英会話学校で行うというのは実践で英語を使うことを考えている人には必須でしょう。
2.英語資格試験はTOEICがオススメ
どこの企業も採用の際、また昇進試験の一環としてTOEICのスコアを参考にするところがほとんどのようです。
その事実も踏まえ、勝間さんもTOEICを推しています。
また、点数が細かく上がっていくので成果が分かりやすく測れるとのことも指摘されています。
確かに準一級に受かるまでに何度も勉強するよりも、毎回数字の変化を見届ける方が分かりやすいですし、モチベーションにもつながりそうです。
あとはTOEICはリスニングとリーディングだけで点数を出してくれるので、試験時間も他と比べて短いですし、受験料もその分割安です。(若干値上げしましたが・・・7,810円(2022年2月14日時点))
3.目標はTOEIC800点台
英語でビジネスをやっていくためにはTOEIC800点ぐらいあると相手にストレスを与えずにコミュニケーションができる、と勝間さんは話します。できれば860点ほどを目指したいとも。
今300点、400点の人から見ると、大きな山の頂上をふもとから眺めているような気持ちかもしれません。
でも、多くの人が800点を達成しています。
そこまで行くには英語の知識、そして、その英語の運用力を徹底的に追及していく必要が出てきます。
やみくもに過去問だけをやっても点数が上がらないのは英語の資格試験の特徴と言えるかもしれません。
なぜなら言語は知識だけ持っていても円滑なコミュニケーションはできないからですよね。
やたらと単語や文法の知識があっても、いざ人とコミュニケーションをとるときに相手の言っていることがわからなかったり、上手く伝えられなかったり、これではその知識がもったいない!
過去問+英会話、そして次に説明するリスニング強化は最低限スコアアップに必要なことだと思います。
4.耳で聴く勉強を併用
勝間さんの経験から、英会話学校に行くと同時に耳で聴く学習も取り入れると効果がある、とおっしゃいます。
本著ではCDなどとありましたが、今だとPodcastやYouTube、Audibleなどになるかと思います。
まずは1000時間を目標にしてみる。
昔はやって私もやっていたアルクのヒアリングマラソン的な考えは決して悪くなく、むしろ称賛されるべき。
今でも現代版として存在しています!
なんでみんなもっとやらないんだろう・・・絶対やる価値ありです!
5.勉強時間は一日1時間以上
良く、英語の勉強時間は上達度と比例すると言います。
1時間も時間取れるかな?と心配な人も、通勤通学時間を利用すればアッという間に実現できそうです。
反対に言うと、これぐらいはやらないと、留学している人たちに勝てません。
そして、英語を勉強しに語学留学を考えている人は、行ってから学べばいいや、というのはもったいない話です。
留学前にできる限りの勉強をしていくべきです。
そして、留学したら、その知識を試しつつ、より新しい知識やアイデアをたくさん吸収する。
たくさんのお金を支払って留学するのですから元を取りましょう!!
まとめ
このような勉強をして、勝間さんはTOEIC420点から約一年半で740点、3年後には900点まで上がったそうです。
勝間さんは英語の先生ではないですが、英語学習者としての経験をこのように披露してくれました。
このような体験談を読んで知り、その中の一つでも実践してみることで英語力が上がるきっかけになると思いますし、またモチベーションが上がったりもすると思います。
今では先生として働いている私も、自分が同じように学習者だったことを思い出し、今の学習者の方々にアドバイスする際にとても参考になる内容でした。
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